郷土料理

蛸もみうり

特徴 「蛸もみうり」とは、小口切りにしたきゅうりを塩で柔らかくなるまでよくもみ、タコと和えた酢の物のことである。タコの代わりに、両面をあぶり千切りにした薄揚げを加えた「もみうり」は夏の定番の家庭料理である。
歴史 田植えの終わりに田の神様に感謝し、秋の豊作を祈る行事である早苗饗(さなぶり)の際に、吸盤を持ち吸い付くタコにあやかって大地にしっかり根付くよう、田の苗がよくつくようにという願いからタコが入っている。タコは縁起のよい食材で、結婚式や宮参りなどハレの日にもよく食されている。