郷土料理

いもぼた

特徴 他県の「いもぼた」は、じゃがいもやさつまいもを使っているが、奈良の「いもぼた」は、里芋を使うのが特徴である。奈良県は水田が多く、里芋の栽培が盛んであったことから身近な里芋が使用されたと思われる。
歴史 「いもぼた」は、里芋が入ったぼた餅のことである。餅米が貴重だったことから、うるち米に里芋を加え、里芋の粘りで餅米からつくったようなぼた餅になる。米を大切にする農家の人たちの生活の知恵である。たくさん食べても消化がよいため、胃もたれしにくい。