奈良を知る

御所柿(ごしょがき)
〔カキノキ科カキノキ属〕 
松尾芭蕉や正岡子規ら文人に愛された柿。幻の柿として今も求める人が多い。

主な産地 御所市
主な季節
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
特徴 果実は150gほどのものが多く、小ぶり。扁平で方形をしていて、果頂部が緩やかに尖っている。完全甘柿の原種であるといわれいてる。果肉は糖度が17~20度と高く、粘り気のある肉質であることから「天然の羊羹」と呼ばれている。生理落果しやすく、栽培が難しい。
歴史 300年以上の歴史をもつ御所周辺で生まれた甘柿で、「その味わい絶美なり。もって上品となす」と江戸時代の書物「本庁食鑑(ほんちょうしょっかん)」に記されるなど、全国に「美味しい柿」として名を馳せた。品質が優れていることから、昭和の初めまで天皇家に献上されていた。富有などの新品種の出現によって栽培面積は激減した。