刀根早生(とねわせ)
〔カキノキ科カキノキ属〕
伊勢湾台風で樹が折れたのがきっかけとなった突然変異種。1980年の品種登録後、瞬く間に全国に普及し、今や日本の柿生産面積第3位を占める柿の代表品種だ。
主な産地 | 天理市、五條市、御所市、下市町 |
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主な季節 |
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
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特徴 | 天理市の平核無(ひらたねなし)の畑から発見された渋柿。平核無にそっくりだが、成熟が早く高温でも良く色づくため、ハウス栽培も盛んに行われている。奈良県のハウス柿生産量は日本一であり、その品質も優れていることから、2018年に奈良県プレミアムセレクトとして県が認証(ハウス柿のみ)。 |
歴史 | 昭和34年に近畿地方を襲った伊勢湾台風は、天理地域の柿園にも大きな被害を与えた。柿の栽培農家は復興を目指して、翌年の春に主要な枝が折れた樹に、平核無を腹接ぎという方法で接ぎ木をしたところ、刀根さんが接ぎ木した樹の中の一枝が他よりも早く色づく果実を実らせたことがきっかけ。1980年の品種登録後、瞬く間に全国に普及し、今や日本の柿生産面積第3位を占める柿の代表品種となった。 |