奈良を知る

黄金まくわ(おうごんまくわ)
〜〔ウリ科キュウリ属〕 ☆素朴な味わいが、再び人気☆ 平城宮跡から種子が発掘され、「万葉集」の中でも山上憶良が「瓜食めば(うりはめば)…」と詠んでいるように奈良時代から庶民の間でも食べられていた。ほのかな甘みと黄金色の果皮が美しい。〜

主な産地 奈良市、大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、生駒市、香芝市、葛城市、宇陀市、山添村、平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町、川西町、三宅町、田原本町、曽爾村、御杖村、高取町、明日香村、上牧町、王寺町、広陵町、河合町、吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、天川村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村
主な季節
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
特徴 ほのかな甘みと黄金色の果皮が美しい。昭和初期から奈良県が品種育成を進め栽培面積が拡大したことにより、奈良のまくわが市場を席巻きした。県内ではマッカの名で親しまれ、現在では、主に自家消費用として栽培されている。お盆のお供え物として使われることが多い。
歴史 藤原京跡や平城京跡から種子が発掘され、「古事記」や「万葉集」の中の、山上憶良が「瓜食めば…」と詠んでいるように、奈良時代から庶民の間でも食べられ、プリンスメロンやネットメロンが普及する前、昭和30年代までは、甘く、香りの良いまくわうりは高級食材として愛され、奈良県内だけでなく全国各地で多くの地方品種が栽培されていた。中でも優れた特徴を備えている奈良のまくわうりが「黄金まくわ」の名で大和野菜に認定。その懐かしく素朴な味わいに、再び人気が集まっている。