奈良を知る

梅(うめ)
〜〔バラ科サクラ属〕 古来、花といえば梅であった。南朝の貴族達を慰めた賀名生梅林、松尾芭蕉が愛で句を残したと伝えられる月ヶ瀬舞林などの名勝は、今は美味しい梅の産地でもある。〜

主な産地 奈良市、五條市、下市町
主な季節
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
特徴 梅はレモンに匹敵する高濃度のクエン酸を含み、その芳醇な香りとともに、梅の個性を形作っている。奈良では6月上中旬に収穫する鶯宿(おうしゅく)、6月中下旬の白加賀(しらかが)、6月下旬から7月初旬の南高(なんこう)などが作られ、梅酒や梅干しに加工されている。

<知恵袋> 梅干しの上手な漬け方
腐りにくいはずの梅干しを家庭で作るとよくカビが生えて駄目になることがある。カビの生育には酵素が必要であり、漬け汁から浮いて露出した部分によく発生する。そこで、シソや果実を漬け汁にしっかり沈めるようにすればカビが生えにくくなる。
歴史 南朝の貴族たちを慰めた賀名生梅林、松尾芭蕉が愛で、句を残したと伝えられる月ヶ瀬梅林などの名勝が、今の梅の産地となっている。