奈良を知る

片平あかね(かたひらあかね)
〔アブラナ科アブラナ属〕 ☆地域の人々が投票で命名☆ 
山添村片平地区で栽培されてきた赤い色が印象的な細長いカブ。

主な産地 山添村
主な季節
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
特徴 インパクトのある鮮やかな赤色が目を引くカブの一種。生を薄く輪切りにしてサラダとするだけでなく、地元では1cm以下の「間引き菜」は甘酢漬け。11月頃には、大根型のカブを薄くスライスして「赤いたくあん」、最後はカブと葉をいっしょに漬け込む「長漬け」に。甘酢漬けにすると酢の作用で根の芯まで鮮やかな赤色に染まる。ポリフェノールを多く含んでいることも大きな魅力。鮮やかな赤色を生かして、ドレッシングなどの加工開発も行われている。
歴史 ルーツやいつ頃から栽培されてきたかなど詳細は不明であるが、少なくとも戦前、山添村の片平地区では、農家が食し、親戚、知人に贈る自家野菜として、古くから栽培されてきた。この地区では、優良系統を選抜するために毎年品評会を開催し、種子を守り続けている。大和野菜認定を機に、名前は地域の人たちで投票で命名した。