奈良を知る

味間いも(あじまいも)
〔サトイモ科サトイモ属〕 ☆最も有望な系統☆ キメが細かく、粘りが強いねっとり系のさといも。田原本町味間地区を中心に、晩秋から年始にかけて直売所を中心に販売。

主な産地 天理市、田原本町
主な季節
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
特徴 大きな芋(芋重50g以上)を多くつける豊産種で、切った断面が白くきめ細かく、粘りが強いねっとりとしたとろける食感を持つさといも。皮をむいても手がかぶれやかゆくなりにくいというのも特徴。煮っ転がし、田楽、蒸し芋がおすすめ。
歴史 昭和初期、田原本町味間地区の生産者が奈良県農事試験場(現在の奈良県農業研究開発センター)から譲り受けた有望系統を現在までつくり続けている。関西の著名な実業家が味間出身の部下から送られた味間いもを食し「このいもを食べると他のいもは食べられない」と絶賛したという逸話がある。地域で大切に受け継がれてきた品種で、平成26年には大和の伝統野菜として認定された。