大和まな(やまとまな)
〔アブラナ科アブラナ属) ☆独特の風味、野性的な外観☆
油と相性が良く、淡泊な味わいの中に感じられる独特の風味が特徴。油揚げと一緒に煮て食べると美味しい。
主な産地 | 大和高田市、五條市、御所市、宇陀市、田原本町 |
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主な季節 |
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
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特徴 | 12月以降、霜にあたると、他の漬菜にはない柔らかさと独特の風味や甘みがグンと増す。同じ仲間の小松菜やシロナと比べても野生的な外観が魅力。辛味成分「イソチオシアネート」を多く含む点でも注目される。本来は、秋から冬にかけて食べられていたが、近年は周年栽培されるようになり、時期ごとに辛味、苦味、旨味、甘味などの違いが楽しめる。特に冬の寒さにあたると甘味が増す。漬物のほか、油と相性が良く、油揚げとの煮物やおひたし、油炒めや辛子和えなどにして食べると美味しい。 |
歴史 | かつては稲刈り後に採油用として栽培が始まり、一部を自家用野菜として食べていた。晩秋から冬にかけての大和の地方色豊かな総菜として、漬物やおひたし、煮物、油炒めに辛子和えなどに調理され、食卓を飾ってきた。中国から渡来した漬菜は「古事記」に「菘(すずな)」と記載があるように、わが国の中で最も古い野菜の一つ。 |