奈良を知る

紫とうがらし(むらさきとうがらし)
〜〔ナス科トウガラシ属〕 ☆熱を加えるとサッと変色☆ 色鮮やかな紫色の甘味種のとうがらし。完熟すると赤色になり、甘味も増す。〜

主な産地 奈良市、大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、生駒市、香芝市、葛城市、宇陀市、山添村、平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町、川西町、三宅町、田原本町、曽爾村、御杖村、高取町、明日香村、上牧町、王寺町、広陵町、河合町、吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、天川村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村
主な季節
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
特徴 辛みがほとんど出ることのないとうがらし。一番の特徴はその名の通りナスを想わせるような紫色。とうがらし類の中では珍しく、ブルーベリーなどにも含まれている話題の色素、アントシアニンを含有していることによる。郷土食としては、佃煮や炒め物。赤く完熟すると甘みも出る。熱を加えると薄黄緑色にサッと変色するので、卓上で炭火焼という演出も面白い。食した者にしかわからない独特の食感と風味を持ち、奈良県内の農家の自給用品種の中では人気の高い野菜である。
歴史 古くから、県内で自家消費用に栽培されてきたため、直売所などで販売されることが多い。